オクターブ調整 |
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弦の巻き方でも触れましたが、チューニングが合わない、狂いやすい等の症例に絡んでいるのがオクターブチューニング。イントネーションチューニングとも呼びますが、開放を含むローポジションとハイポジションでの音程のズレを修整する作業です。 |
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オクターブがズレる原因アレコレ |
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プレイヤーのスタイル(ポーズでも体型でもない)によって様々ですが、弦を押さえる力やピッキングの強さがオクターブにはかなり影響します。高いフレットが打たれているギターは強く押さえると音程がシャープ(上がる)しやすいので、新品で購入した楽器でもオクターブが合わないという場合にはこの点が考えられます。また、強く弾く方はビビりが出ないように弦高そのものが高めな場合が多いので、押弦した時に弦を引っ張る量が多くなりやはりシャープしやすくなります。 |
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オクターブチューニングの合わせ方 基本編 |
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必要な工具はその楽器によって違いますが、チューナーはどんなのでもいいからあった方が良いです。できればクロマチックで合わせられる物がベスト。個人的にはLED タイプより針メーターの方が好き。 ではまず普通にチューニングをしたら、各弦の12f を押さえて音程を確認しましょう。合ってたらまずはイジんないでいいですが、狂ってたらサドルの位置を変えてみます。 |
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フェンダー シンクロナイズドトレモロのサドルはプラスドライバーで。時計回りでオクターブは下がり、逆回りで上がります。 |
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オクターブチューニングの合わせ方 特別編 |
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もったい付けた言い方ですが、なんの事はない。12f以外のポジションをやってみるだけです。 僕がいつもとる手段は、その人の多用するキー(曲の調)や、よく使うポジションを優先して合わせる方法です。例えばブルース系はE, A, D 等、5フレット7フレット辺り。ハードロック系なら低音弦側は3〜7F、高音弦側にいくにつれて5〜15F辺りまで測定の場所を増やして平均をとる合わせ方です。 |
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ギブソン ナッシュビルタイプはマイナスドライバー。フェンダー同様時計回りでオクターブは下がり、逆回りで上がりますが、これとよく似た形のABR-1 というヴィンテージスタイルのブリッジは何故か取り付ける向きが逆です。ネジの頭がP.U 側にくるようにマウントするので回す方向と音程の上下の関係が反対になりますから注意。あくまで弦長を長くするのか短くするのかで考えてください。 |
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